私は先日、整理収納アドバイザー2級を受験しました。
これを機に、今まで”感覚”で行っていた整理収納を、初めて”知識”として論理的に学ぶことができ、大変貴重な経験となりました。
ただ、実際のところ、整理収納アドバイザーの資格取得に挑戦するかどうか、事前にかなり悩んだんです。
今回は、私と同じように整理収納アドバイザーを受験するか悩んでいる方へ、受験の決め手となった以下3点について説明します!
・整理収納アドバイザーってどんな資格?
・整理収納アドバイザーの難易度は?
・整理収納アドバイザーを取得したらどんなメリットがある?
整理収納アドバイザー 資格概要
整理収納アドバイザー検定とは、特定非営利活動法人である「ハウスキーピング協会」が主催する資格認定試験です。
整理収納の基礎を学び、整理収納アドバイザーとして仕事に活かしたい方の能力を測る検定になります(※詳細はハウスキーピング協会の公式HPを参照)。
受験資格
整理収納アドバイザー検定の階層は3級、2級、準1級、1級(一次試験)、1級(二次試験)の5段階に分かれています。
各階層の受講資格はこちら(2019年7月時点)。
3級 | 日本語が理解できる方。(読み書き含む) |
---|---|
2級 | 日本語が理解できる方。(読み書き含む) |
準1級 | 下記のいずれかに該当する者 ▼受講後 ・整理収納アドバイザー2級 ・整理収納アドバイザーBAV ・整理収納教育士 ・オフィス環境診断士2級 ▼認定後 ・整理収納アドバイザー オフィス&ホーム |
1級(一次試験) | 準1級合格者 |
1級(二次試験) | 1級(一次試験)合格者 |
2級までは特に資格制限がないことが分かります。また、3級を受験しなくても2級は受験できます。
そのため、上の級を目指す予定がある方は2級から受験することをオススメします。
受験方法と費用
整理収納アドバイザー検定の受験方法は、準1級までなら以下2通りあります。
A.認定講座を受ける
B.通信教育を受ける
それぞれの受験方法にかかる期間と受験料を調べて下表にまとめてみました(2019年7月時点)。
A.認定講座コース | B.通信教育コース | |||
---|---|---|---|---|
期間 | 受験料(税込) | 期間 | 受験料(税込) | |
3級 | 半日 | 12,720円 | 5ヶ月 | 8,000円 |
2級 | 1日間 | 23,100円 | 4ヶ月 | 49,000円 |
準1級 | 2日間 | 35,640円 | ||
合計 | 3.5日間 | 71,460円 | 9ヶ月 | 57,000円 |
ただ、A.認定講座コースの方が、とにかく受験料が高い!高い!!高いよ~!!!(大事なことなので3回言いました)
ただし、講座受講前の勉強は不要であるため、資格取得までそれほど時間も労力も使わないです。
B.通信教育コースの特徴としては、2級と準1級がセットになっているということ。
そして、とにかく勉強期間が長い!もちろん記載している期間は目安とはいえ、添削課題の採点のために郵送でのやりとりが必要なため、どうしても座学コースより資格取得まで時間がかかってしまいます。
以上より、各受験方法のメリット・デメリットをふまえると、受験方法の選び方は以下のとおりになるかと思います。
◆時間がかかってもいいから、少しでも安く準1級まで資格取得したい!
→通信教育コース
◆お金がかかってもいいから、少しでも早く準1級まで資格取得したい!
→認定講座コース
1級の一次試験はマークシートによる筆記試験なのですが、こちらについても受験方法が以下2通りあります。
・紙のマークシートに回答を記入するタイプ(集合方式)
・テストセンターでオンライン受験するタイプ(CBT方式)
※CBT方式を選択すると、受験当日に合否判定が出るため、すぐに二次試験を受験できるという大きなメリットがあります。2019年7月から対応開始。
また、1級の二次試験は研究成果発表となり、第三者へ整理収納をアドバイスした経験もしくは提案例を資料にまとめて発表する必要があります。
それぞれの受験方法にかかる期間と金額(全て税込)をまとめると下表になります(2019年7月時点)。
期間(事前勉強含まず) | 受験料(税込) | |
---|---|---|
1級(一次試験)ー集合方式 | 半日 | 10,800 円 |
1級(一次試験)ーCBT方式 | 半日 | 17,280 円 |
1級(二次試験) | 半日 | 12,960円 |
受験申込方法
各級によって受験申込方法は異なります。
2級、準1級の受験申込方法については、こちらの記事で詳しく書いておりますので、よろしければ参考になさって下さいね!
1級の受験申込方法については、後日更新予定です。
整理収納アドバイザー 難易度
難易度…と一言にいっても、色々な指標がありますが、ここでは「合格率」と「勉強時間」の観点で難易度を説明します。
合格率
各級の合格率は以下のとおりです。
3級 | ほぼ100%(非公式) |
---|---|
2級 | ほぼ100%(非公式) |
準1級 | ほぼ100%(非公式) |
1級(一次試験) | 70~80%(公式発表) |
1級(二次試験) | 80~90%(公式発表) |
3級~準1級の合格率は非公表ですが、講座認定コースであればほぼ100%らしいです。
講座受講後にテストがありますが、テキストを見ながら解けます(笑)
ただし、2級の認定講座試験に落ちる方も中にはいるらしく、その場合は5000円ほど追加費用を支払って追試験を受ける必要があるとのことです。
受験前勉強時間
準1級までは、「受験方法と期間」で述べたとおり、認定講座は受験前勉強時間は0時間です。
通信講座の場合の受験前勉強時間は不明ですが、認定講座の開講時間とほぼ同じ時間だとすると、3日間程度です。
1級の一次試験は出題数100問の筆記試験で、制限時間90分の間に70%以上正解したら合格となるため、事前勉強が必要になります。
事前勉強の基本といえば、まずは過去問を解くことですが、なんと過去問は公式テキスト等の紙媒体で販売されておらず、ハウスキーピング協会のeラーニングの会員になってPayPal経由で購入する必要があります…。これだけでもハードル高いですね。(ちなみに、お値段は税込2,400円(2019年7月時点))
そして、過去問の数…計214問(2019年7月時点)。実際のテストの問題数は100問なので、全てに目を通しておいた方が良いですね。そうなると、7日間ほどかかるでしょうか。
また、1級の二次試験は研究成果発表となり、第三者へ整理収納をアドバイスした経験もしくは提案例を資料にまとめて発表するため、その事前準備もなかなか大変です。これは人によると思うので一概に言えませんが、7~30日間ほどかかると考えられます。
以上のことから資格の難易度をまとめると、
◆準1級取得までなら簡単、余裕、楽勝!
◆1級取得するなら割と努力が必要、しかも事前準備が結構大変!
整理収納アドバイザーの資格を取得するメリット
私が考える、整理収納アドバイザーの資格を取得するメリットは以下のとおりです。
1.準1級までだったら、自分の部屋を整理整頓するための知恵を学べる
2.1級以上だったら、専用SNSが使えるにようになり、仕事する機会を得られる
整理収納アドバイザー2級を受験した現時点で思うことは、1級まで取得しないと、仕事に生かすことは難しい!ということです。
高いお金を払ったとはいえ、資格取得までもそれほど苦労していませんからね。
一方で、1級を取得すればすぐ仕事に生かせるかと言えば、それもまた微妙です。整理収納のテクニックを学ぶというより、基本動作を学ぶものなので、実践にすぐ生かせるかというと、そうではないと思います。
ただ、整理収納アドバイザー 1級以上の会員のみが参加できるSNSを利用できるようになれば、様々なメリットが得られると思います。
この専用SNSとは、整理収納アドバイザーの1級以上の方が整理収納二関する様々なコミュニティを作っており、整理整頓の方法を学んだり、プロの方はアシスタントの募集に使ったりできるそうです。
そう考えると、「これから整理整頓のスキルを生かしてお仕事したい!」という方にはぴったりの資格だと思います。
少しでも迷っている方は、資金の確保が大変かもしれませんが挑戦してみてもよいのではないでしょうか。
ここまで読んでいただき、まことにありがとうございました!!